FortniteプロゲーマーTfue氏 所属チームFaZe Clanを訴える

eスポーツ界も最近いいニュースがありませんね・・・。
特にこのニュースは少しドロドロしてます・・・。
Fortnite/フォートナイトのプロゲーマー/ストリーマーとして有名なTfue/ティーフー氏が自身が所属するプロゲーマーチームFaze Clanに対して訴訟を起こすという事件が起こりました。
訴訟内容に対してFaze ClanはTfueの主張を真っ向否定する声明を発表したことでお互いの主張が食い違い、泥沼の様相を呈しています。
いったい両者の間に何があったのでしょうか?
調べてみました。
結論から言うとeスポーツやプロゲーマー界隈の闇を垣間見ることになりました。
この記事ではこの論争をわかりやすく説明したいと思います。
あなたはこの記事を読んでどう思いますか?
Tfueとは何者なのか

Tfue
本名はTurner Tenney(ターナー・テニー)。プロゲーマーチームFaze Clanに所属。チームの看板的人気を持つ2019年現在21歳のアメリカ人プロゲーマーです。
元々はDESTINYやZ1 BattleRoyaleというバトルロイヤルゲームのプロプレイヤーでした。
Tfueのメインゲームは毎月100億円の売上を記録し続けている世界的人気ゲームFortniteで、Twitchでのストリーミングで1億2000万回以上の視聴回数やYouTubeのチャンネル登録者数は1000万人以上、Instagramでも550万人以上のフォロワーを持つなど名実ともにプロゲーマー界の大スター!
eスポーツでのTfueのトーナメント賞金額(Tfue個人の獲得額)は合計で$519,950(約5747万円)というとんでもない金額になります。
このとおり人気も実力も申し分ない存在のTfueが今回の騒動の火種ですがいったいなにがあったのでしょう?
プロゲーマーチームFaZe Clanについて

ここで所属チームであるFaze Clanについても知っておきましょう。
Faze Clanは北米のプロゲーマーチームで2010年にYouTubeチャンネルを制作し2012年にプロゲーマーチームを発足しました。
こちらも人気と実力ともにハイレベルなeスポーツ界でも最大のファンを擁するプロゲーマーチームです。
どのような論争が起こっている?
Tfueが2019年5月に提起した訴訟内容は自身に不利で不当な契約を結んだことにより収入を増やすことを妨げられていると発言しています。
2018年4月に締結した契約によりTwitch、YouTube、その他SNSでの映像からの収益のうちTfueは20%しか得ていないと主張。
ツアーや各種出演料も50%しか受け取っておらず、独占契約のために各種企業からの依頼も受けることができない。
これはカリフォルニア州の法律と芸能プロダクション法を同時に違反しているとして
・既存の契約内容の破棄
・Tfueへの公正な収入の支払い及び賠償
の2点をFaze Clanに求めたものの、契約内容に不備は無く、解雇の要求を認めなかったために今回訴訟に踏み切りました。
他にもFaze Clanから様々な圧力を受けており
・家族と暮らす家からFaze Clanの家に引っ越すように圧力をかけた
・未成年者にアルコールを提供した
・違法なギャンブルに参加するように圧力をかけた
・危険な芸をするよう継続的に圧力をかけた(スケートボードをやらせてTfueは腕に一生消えない傷をつけた)
などなどあまりにも不遇な扱いを受けています。
Tfueは弁護を依頼した法律事務所を通じて、プロゲーマーは比較的新しい職業のために不当な契約に悩まされている。状況を変える時が来たと発言。
「今こそコンテンツ制作者、ゲーマー、ストリーマーが、圧迫的で不公正、そして違法な契約を利用して利益を得るのをやめるべき時です。今回の重大な法的措置は、この行為がもはや許されないという呼びかけになるでしょう。ゲームコミュニティは、ゲーマーが自分のキャリアを自由にコントロールすることができる安全な環境であるべきです。」
双方の意見が食い違う!
ここまで読めば誰もが思うことでしょう。
Faze Clanはなんて酷いことをしているんだ!!!
と。
しかし訴訟内容に対する。Faze Clanの返答は意外なものでした。
「ショックを受けています」という冒頭から始まる長文の声明文を発表しました。

公式の見解によると
トーナメント賞金、Twitchでの収益、YouTubeからの収益、ソーシャルプラットホームからの収益、これら一切から収益の回収をしていないというのです!
更に詳細は
・Faze ClanはTfueからパートナーシップとして$60,000(約660万円)を受け取ったものの、それ以降収益を一切回収していない。
・契約内容では会社によってもたらされたTwitch、YouTubeなどのソーシャルプラットフォームのプレイヤー収益は20%がプレイヤー80%が会社と明確に記載されているものの、実際にはFaze ClanはTfueから(またチームに所属する他のプレイヤーも)利益の一切を回収したことはない。
ここにきて衝撃の展開ですね!
Faze ClanはTfueの素晴らしい実績を評価し、フェアな関係でともに歩んできた。
今後もTfueを支えていきたいという考えのもと最交渉を試みているにも関わらず、Tfueがそのたびに拒絶するか無視をしているのだそう。
泥沼の論争に発展
そしてとうとう2019年8月にFaze ClanがTfueを訴える形になりました。
Faze Clan側の主張によるとTfueは所属チームFaze Clanを批判し契約に関する機密内容をメディアに公表したことによりFaze Clanは被害を被ったことと、新たに自身のeスポーツチームを設立するためにFaze Clanとの契約を一方的に破棄しようと試み同時にFaze Clanを中傷したことに対して提訴しました。
お互いの主張が大きく食い違っています。
eスポーツ界の闇
さてここまで読んでいただいた読者のみなさまはどのように感じましたか?
TfueもFaze Clanもどこまでが事実で嘘なのか計り知れません。
しかしこの論争の争点は「金」の一言に尽きるでしょう。
eスポーツは優勝賞金の金額が億単位の世界大会も多く、大金が動く世界です。
両者が金のために意見の食い違いが起こるのはある意味必然と言えるでしょう。
TfueはFreedman + Taitelmanという法律事務所に弁護を依頼しました。
かなり大きく立派でお値段も高そうな1流の法律事務所のようで、徹底的に交戦するという意志が感じられます。
スポーツは興奮と熱狂を私達に与えてくれますが、裏では私達の想像も及ばないような大きな金の流れややり取りがあるのでしょう。
このようなドロドロとした戦いは早く終わりにしてTfueにはゲームの世界でこれからも多くの人々を魅了し続けてほしいと思うばかりです。