4年に一回、eスポーツアジア大会|日本金メダル!

「アジア競技大会」は4年に一度開催されていますが、第18回となる今年はインドネシアのジャカルタで開催され、今回初めてeスポーツがデモンストレーション競技の一種目として採用されました。
以前の記事でご紹介したように、日本はアジア競技大会の予選を勝ち抜き、サッカーゲームの「ウイニングイレブン 2018」とカードゲームの「ハースストーン」の2種目に出場することが決まりました。
eスポーツに関しては世界に比べて出遅れていた日本ですが、現在ではブックメーカーでも、どちらの選手が勝つかベットできるくらい注目されるようになりました。
韓国や中国では、eスポーツは日本と比べ物にならないくらいにものすごく人気を集めています。
日本ではここ最近になってやっとeスポーツに関心が集まってきたという具合です。
そんな日本ですが、なんと決勝でイランを破り、金メダルを獲得しました。
ウイニングイレブン 2018:金メダルへの道のり

Leva選手(写真左)とSOFIA選手(写真右)
ウイニングイレブン 2018部門は、各国で選抜された代表選手2名が出場する試合です。
まず代表の1名同士の1対1で対戦し、次に代表の2名とも参加して連携しながら2対2で対戦します。
この時点で勝敗が決まっていなければ、一戦目で対戦しなかった選手同士が1対1で対戦します。
この3試合のうち、先に2本とったチームが勝利するという「BO3方式」となっています。
eスポーツの日本代表に選ばれたSOFIA(杉村直紀さん・21歳)選手とLeva(相原翼さん・18歳)選手は、各国の予選を勝ち抜いて決勝大会へ進出しました。
2018年9月1日にはAグループだったグループリーグ(他インドネシア、ベトナム、インドの4国)でなんと全勝してグループリーグを突破しました。
準決勝のマレーシアとの試合では、SOFIA選手が3-2でMOHAMAD選手に勝利しました。続いてチーム戦となる第2試合では3-1で快勝し、イランとの決勝へ進むことになりました。
日本代表はここまで負け知らずでしたが、決勝ではSOFIA選手がイランのHassan選手に初めて1-3で負けてしまいます。
ですがその後は調子を取り戻して、次のチーム戦では2-0で日本代表が勝利します。
続く最終戦ではLeva選手がイランのReza選手に3-2で勝利し、2本を勝ち取った日本代表は金メダルを獲得しました。
今回はデモンストレーション競技ですが、2022年に中国の杭州で開催される予定の第19回アジア競技大会で、eスポーツは正式種目となります。
アジアの頂点に立ったSOFIA選手とLeva選手。
4年後、正式種目となったeスポーツでのメダル獲得が期待されます。
ウイニングイレブン 2018日本代表選手コメント
SOFIA選手 – 杉村 直紀さん
「決勝の初戦で敗れてしまったため、自分一人の力では金メダルを獲得することはできなかったと思います。チームとして金メダル獲得に少しでも貢献できたかな、と思います。
遠く離れた日本から応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
僕自身、オンライン出身者ということもあり、実力ある日本の皆さんと日々対戦できたからこそ、今回この金メダルを獲得できたと思っています。
日本全員で勝ち取ったメダルだと思います、応援ありがとうございました!」
Leva選手 – 相原 翼さん
「本当に難しい大会でしたが、まずは勝つことができて素直に嬉しいです。
決勝の初戦ではSOFIAさんが敗れてしまったため、SOFIAさんを負けたまま日本へ帰国させることはできない、と思い、改めて気を引き締めました。
応援してくれた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
この勝利はSOFIAさんと私の二人で勝ち取ったメダルではなく、今までオンラインやオフラインで戦った方々皆さんのおかげです、 ありがとうございました!
引き続き頑張って行きますので、一緒にウイニングイレブンを盛り上げて行きましょう!」
お2人ともまだ若いのに謙虚な姿勢ですね。
まだ若いので、これからの活躍により期待できますね。
JeSU会長の岡村秀樹氏は以下のようにコメントしています。
「アジア競技大会に出場した杉村選手、相原選手、赤坂選手をはじめとした日本代表選手が日の丸を背負い戦ってくれたこと、健闘に敬意を表したいと思います。
また、日頃からJeSUをご支援いただいているオフィシャルスポンサーなど、関係各社の皆様にこの場をお借りして改めて感謝申し上げます。今回のメダル獲得をきっかけに、さらに日本のeスポーツへの注目、関心が高まってくることと思います。
日本のeスポーツの更なる振興と発展に寄与すべくJeSUの使命を全うし、今後とも尽力して参りますので、引き続きご支援のほど、よろしくお願いします。」
ウイニングイレブン 2018部門:試合結果

金メダル:日本 / 銀メダル:イラン / 銅メダル:ベトナム
グループリーグA
対戦国 | 第1試合 | 第2試合 |
日本 vs インドネシア | 1対1(SOFIA選手):5-0 | 2対2:2-1 |
日本 vs ベトナム | 1対1(Leva選手):5-3 | 2対2:1-0 |
日本 vs インド | 1対1(SOFIA選手):8-0 | 2対2:7-0 |
準決勝
対戦国 | 第1試合 | 第2試合 |
日本 vs マレーシア | 1対1(SOFIA選手):3-2 | 2対2:3-1 |
決勝大会
対戦国 | 第1試合 | 第2試合 | 第3試合 |
日本 vs イラン | 1対1(SOFIA選手):1-3 | 2対2:2-0 | 1対1(Leva選手):3-2 |
eスポーツに出遅れているにも関わらず日本はこのような優れた結果を残しました。
出遅れていなかったら、アジア大会に出場した選手達は今年収数億のプロゲーマーになっていたかもしれません。
今からのスタートでもまだ遅くないので、これから世界で活躍するゲーマーになってほしいですね。