オンライン化とコロナ時代、巨大「IRカジノ」の行く末は?

IR事業に意欲を示し、進出のトップと見られていた米カジノ大手のラスベガス・サンズが5月、目論見が崩れたとして日本からの撤退を宣言しました。

世界のカジノ市場の状況

遊べるオンラインカジノ

 世界のカジノ業界は、新型コロナ感染で大きな打撃を受けています。「地上型カジノ」(ランド・カジノ)の構造的収益性がなくなっている点に注意が必要です。大きなビルを建てハコモノ施設による集客とカジノへの誘導で収益化を図るビジネスモデルの終わりをむかえています。流れはオンラインへと移りつつあるようです。多くの地域でオンラインカジノが合法化されてから劇的に収益が増大し、ランドカジノの3倍の規模にまで膨らんでいます。

パンデミックによる影響

家でカジノ気分

 世界最大のカジノ市場マカオでは冬頃に全ての営業を停止しています。すぐに再開したものの、前年比90%以上のカジノ収益が減少しています。感染防止対策で外国人観光客の入国が禁止され、中国本土などからの客も2週間隔離されることからマカオを訪れる人が前年比99%以上、減少し続けています。また、米国では新型コロナ感染が深刻化した3月半ばからカジノ閉鎖が始まり、4月には全米989カ所が全て閉鎖しました。6月から営業を再開したネバダ州のカジノ収益は4月と5月がほぼゼロとなっています。シンガポールも閉鎖措置を受けた4月から6月はやはりほぼゼロ収益ということです。